吸血鬼と紅き石
それらを実感すると同時に急速に身体に熱が回るのが分かる。
急に忙しくなった己の心音に急かされながら、送り出された血流がその熱を更に高めて。
(どう、したら)
家事や村で暮らす術は身に付けたが、こんな状況に対する対処法など今まで生きて来た中で身に付けてなどいない。
「折角こうして久々にお前に触れてんだ。好きにさせろ」
頭上からこうする事が当たり前だと言わんばかりの声が降って来て、リイエンは眉を寄せた。
勝手な言い分に文句を言おうと口を開くも、当たり前のように旋毛に口付けられて言葉を無くす。
急に忙しくなった己の心音に急かされながら、送り出された血流がその熱を更に高めて。
(どう、したら)
家事や村で暮らす術は身に付けたが、こんな状況に対する対処法など今まで生きて来た中で身に付けてなどいない。
「折角こうして久々にお前に触れてんだ。好きにさせろ」
頭上からこうする事が当たり前だと言わんばかりの声が降って来て、リイエンは眉を寄せた。
勝手な言い分に文句を言おうと口を開くも、当たり前のように旋毛に口付けられて言葉を無くす。