吸血鬼と紅き石
「俺の特等席で良く眠ってやがる」
そんなリイエンにさらりと告げられる言葉に、彼女は目の前の青年を睨みやる。
先程の自分の言葉を気にしているのか、荒々しく己の名前を呼ぶ事のない少女に楽しそうにレンバルトは口端を引き上げた。
このままでは彼のペースに乗せられてしまう、とリイエンは話題を変える事にする。
「ねぇ…そう言えばダヤンはあなたの城からそう遠くはない、って言ってたわよね?」
時空の狭間にあるという、彼の城からもダヤンが『自分の目が届く近場』だと彼が言っていた。
時空の狭間、という場所がどこだか良く知らないけれど、距離にしたらどこでも同じなのではないかと意外に思ったその言葉を尋ねてみれば、レンバルトはあァ、と口を開いて。
そんなリイエンにさらりと告げられる言葉に、彼女は目の前の青年を睨みやる。
先程の自分の言葉を気にしているのか、荒々しく己の名前を呼ぶ事のない少女に楽しそうにレンバルトは口端を引き上げた。
このままでは彼のペースに乗せられてしまう、とリイエンは話題を変える事にする。
「ねぇ…そう言えばダヤンはあなたの城からそう遠くはない、って言ってたわよね?」
時空の狭間にあるという、彼の城からもダヤンが『自分の目が届く近場』だと彼が言っていた。
時空の狭間、という場所がどこだか良く知らないけれど、距離にしたらどこでも同じなのではないかと意外に思ったその言葉を尋ねてみれば、レンバルトはあァ、と口を開いて。