吸血鬼と紅き石
「…お前…くれぐれもあのガキには気を付けろよ」
ふと、レンバルトが表情を改める。
『あのガキ』とはターニャの事だ。
「ターニャが、どう…」
「あのガキが送り込まれたのか、それとも違うヤツが入っているのかハッキリしねェんだ」
リイエンの言葉を遮って、レンバルトが続ける。
「…違う、ヤツが入ってる、って…」
理解しかねるその言葉を繰り返すリイエンの声にレンバルトは答えない。
そういえば、彼女と初めて会った時にレンバルトが言っていた。
ターニャに、『お前の中身は誰』だと。
ふと、レンバルトが表情を改める。
『あのガキ』とはターニャの事だ。
「ターニャが、どう…」
「あのガキが送り込まれたのか、それとも違うヤツが入っているのかハッキリしねェんだ」
リイエンの言葉を遮って、レンバルトが続ける。
「…違う、ヤツが入ってる、って…」
理解しかねるその言葉を繰り返すリイエンの声にレンバルトは答えない。
そういえば、彼女と初めて会った時にレンバルトが言っていた。
ターニャに、『お前の中身は誰』だと。