天然彼女は堪りません!
「ハル君にまで話言ってるのかな?」
と、不安になりながら、聞いてみた。
「わかんないから、後で家で聞いてみるよ」
美里の言葉に、
「家でって?」
「うち、お兄ちゃんいるんだけど、お兄ちゃんの所にハル君と、うちのクラスの高梨、しょっちゅう来るんだよね」
「えー。いいな~。つーか聞かないでー。二人とも誰かに聞かれても否定して」
とお願いすると、
「あんたはそれでいいの?」
と、真紀が聞いてきた。
「うん。彼女いるのに私の噂なんていい迷惑だよ。
って、私の事なんて、知らないだろうけど」