天然彼女は堪りません!

「隠し事、まじ反対」


「怜奈は今のままがいいの」


「何それっ?意味解んない」





「それより、寛は好きな子出来たでしょ」


美里は高梨に聞いた。


「ぶっ、いきなり話題変えて、しかも何だよ。その質問?」


ジュースを噴出しながら、慌てて高梨が答えた。


「多分、私、解かる気がする」


「美里、しゃべんなよ」


「大丈夫よ。自分で告白したいでしょ」


見る見る高梨は、顔が赤くなった。


「ねぇ、お願い。さっきから、話が全然見えない。放置しないで混ぜてよ。

高梨、好きな子いるの?」


なんだろう。胸がもやもやする。


「美里、覚えてろよ」


と言って、帰ろうとする高梨に美里が、


< 71 / 137 >

この作品をシェア

pagetop