天然彼女は堪りません!
部活も休みの日。
修ちゃんから、電話が来た。
「今から出るから、準備して待ってろ」
何事だ?
修ちゃんと、ハルに振り回されるのには慣れていた。
修ちゃんは車で来た。
一人だった。
「免許取れたんだ。やったじゃん」
「まだ、親父の車だけどな」
「どっか、連れて行ってくれるの?」
「うん。乗れ」
「今日、ハルは?」
「ハルはデート。今日で別れるらしいよ」
「はっ、なんで?」
「最近、ウザいらしい」
「いつも思うけど、あいつその内、刺されるよ」
「中二で、あれだと末恐ろしいよな」
いや、修ちゃん。変に感心しないでくれ。