天然彼女は堪りません!

部活も休みの日。


修ちゃんから、電話が来た。



「今から出るから、準備して待ってろ」

何事だ?

修ちゃんと、ハルに振り回されるのには慣れていた。

修ちゃんは車で来た。

一人だった。


「免許取れたんだ。やったじゃん」


「まだ、親父の車だけどな」


「どっか、連れて行ってくれるの?」


「うん。乗れ」


「今日、ハルは?」


「ハルはデート。今日で別れるらしいよ」


「はっ、なんで?」


「最近、ウザいらしい」


「いつも思うけど、あいつその内、刺されるよ」


「中二で、あれだと末恐ろしいよな」

いや、修ちゃん。変に感心しないでくれ。



< 98 / 137 >

この作品をシェア

pagetop