どくんどくん2 ~あの空の向こう~
記憶が甦る。
死ぬかと思ったとき感じたユキへの想いと、
ベッドの中でずっと見ていた夢。
「私も隣でずっとハルを助けてくださいって祈ってた。」
「僕が死んじゃったら、誰がユキを幸せにするんだって思った。僕がユキを幸せにしたいってその想いが神様に通じたのかな・・。」
「幸せになろうね!!世界一幸せにね、ハル!」
僕は、いろんなことを考え過ぎていた。
向き合うことから逃げていただけかもしれない。
ユキと僕は、『結婚』と言う大きな大きなスタートラインに向かい、歩き始めた。
桜の木の声が聞こえた。
『おめでとう、2人とも。これからいろんなことがあるだろうけど、またここへおいで』