どくんどくん2 ~あの空の向こう~
僕は、ユキの今までの苦しみやお父さんへの愛を近くで感じてきた者として、お父さんにはもっと家族に甘えて欲しいと伝えたい。
「僕、お父さんに会えないかな。」
ユキは、僕とお父さんが仲良くすることをいつも喜んでくれていた。
「会ってくれるの?でも、ひどい事言うかもしれないよ。お父さん・・。」
「平気だよ。お父さんの気持ちを変える事なんてできないと思うけど、せめて僕の気持ちだけでも伝えたい。」
翌日、お父さんに指定されたのはひっそりとしたお洒落なカフェだった。
こんなお店知ってるなんて、やっぱり素敵な人だ。
時間通りに現れたお父さんは、トレンチコートにマフラー姿。
どこで間違えたんだろう。お父さんの人生・・・。
こんな素敵な人なのに。
「お久しぶりです・・。」
少し緊張気味の僕を見て、マフラーを外しながらお父さんは笑った。
「ははは。何固くなってるんだ?お正月に会いに来てくれて以来だね。元気かい?」
注文を聞きにきた若い女性も、なぜか一目置いたように丁寧に話す。
どこかの偉い人に見えるもんな、ユキのお父さんって。
ホットコーヒーを2つ注文して、お父さんはゆっくり腰かけた。
「僕、お父さんに会えないかな。」
ユキは、僕とお父さんが仲良くすることをいつも喜んでくれていた。
「会ってくれるの?でも、ひどい事言うかもしれないよ。お父さん・・。」
「平気だよ。お父さんの気持ちを変える事なんてできないと思うけど、せめて僕の気持ちだけでも伝えたい。」
翌日、お父さんに指定されたのはひっそりとしたお洒落なカフェだった。
こんなお店知ってるなんて、やっぱり素敵な人だ。
時間通りに現れたお父さんは、トレンチコートにマフラー姿。
どこで間違えたんだろう。お父さんの人生・・・。
こんな素敵な人なのに。
「お久しぶりです・・。」
少し緊張気味の僕を見て、マフラーを外しながらお父さんは笑った。
「ははは。何固くなってるんだ?お正月に会いに来てくれて以来だね。元気かい?」
注文を聞きにきた若い女性も、なぜか一目置いたように丁寧に話す。
どこかの偉い人に見えるもんな、ユキのお父さんって。
ホットコーヒーを2つ注文して、お父さんはゆっくり腰かけた。