どくんどくん2 ~あの空の向こう~
学校の方も、落ち着いてきた為
僕はバイトを始めた。
今までのバイト経験というと、高校時代にちょこっとした小遣い稼ぎの為にサッカーのコーチをしていたくらい。
バイト イコール コンビニ・・・という僕の勝手な思い込みで、家の近くのコンビニで働き始めた。
夕方の4時から夜8時まで限定で、ユキとの時間にも差し支えない。
バイトから帰ると、エプロン姿のユキが僕を玄関で迎えてくれる。
おかえり~と小走りで僕に抱きついてきて、おかえりなさいのチューする瞬間が幸せ。
結婚生活が始まっても、こんな幸せな毎日が僕を待っている。
結婚したらおしまいだ、なんて言う人も多いけど、僕にはそうは思わない。
幸せな夫婦って思っているより多いんじゃないか。
実際僕の周りを見ても、僕の両親といい、水野さんといい、寛太の所も仲が良い。
結婚って僕には、とても素晴らしいものだって思うんだ。
ユキと2人で、結婚準備に忙しくしたこの夏を僕は一生大事にしたい。
そして、いつか子供が生まれたら話すんだ。