どくんどくん2 ~あの空の向こう~

僕はさゆりさんに対して特別な感情を抱いていたわけじゃなかった。


ただ、今までユキ以外の女性で魅力的だと感じる女性に出会ったことがなかった。

僕が出会った初めての、ユキ以外で素敵だと思える女性・・だった。


ユキへの気持ちが100だとしたら、さゆりさんへの気持ちなんて1にも満たない。


でも、今まで1どころか0.1もそんな気持ちを感じたことがなかった為に僕は罪悪感でいっぱいだった。


バイトが終わってから、携帯を見ると2通のメールが来ていた。



1通は、ユキからで・・・


もう1通はさゆりさんからだった。



ユキのメールを読む前に、さゆりさんのメールを読んでしまったことを僕は後悔した。






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