どくんどくん2 ~あの空の向こう~
夜中に目が覚めて、僕はユキの言葉を思い出す。
何日か前にトイレの前でユキが言った『浮気したら、私消えるよ』
僕は、怖くなってユキの携帯に電話をしようとした。
時計はもう深夜の3時を回っていた。
とりあえず、明日の朝まで待って電話しよう。
僕の一番大事な人は、誰なんだ・・ハル?
僕は・・ユキを愛している。
ユキと結婚するんだ。
僕は、ユキ以外の人と生きていくなんて考えられない。
ユキが好きだ。
なのに、夢にはさゆりさんが出てきた。
さゆりさんは、夢の中でも僕を誘惑した。
僕にはユキ以外の恋の免疫がない。
だから、こんな少しのことで風邪を引いてしまうんだ。
時間が経てばすぐに治る。
ちょっと新種のウイルスが僕の周りに飛んでいるだけだ。
また、いつもの僕に戻る。