どくんどくん2 ~あの空の向こう~
僕は、車に飛び乗り・・・無我夢中でユキの家へと車を走らせた。
・・・どうか、会えますように・・・
時計は、AM9時ちょうど。
ラジオからは、懐かしいメロディが流れ出す。
高校の時、ユキがハマってたドラマの主題歌だった。
僕に歌って欲しいとせがむので、必死にカラオケで練習したっけ。
2人きりのカラオケボックスで、僕の歌ってる姿を何枚も携帯のカメラでパシャパシャ撮ってたな・・。
ユキの携帯の待受が、歌ってる僕の写真になってることに気付いた時すごく恥ずかしかったけど、嬉しかった。
ユキは、いつも僕を褒めてくれた。
僕をヒーローにしてくれた。