どくんどくん2 ~あの空の向こう~
第30話(空からの贈り物)
翌朝、冷蔵庫に何もないことに気付いた。
僕は、少し肌寒い朝の風に当たりながら、コンビニへ向かおうとした。
そうか。
僕の家から一番近いコンビニって僕のバイトしてたコンビニ・・
さすがに辞めてすぐは行き辛い・・。
僕は、車で10分の実家へと食料を調達に向かった。
金曜日の午前8時。
出勤途中のサラリーマンや学生がやたらと多い。
自転車のマナーって相当悪い。
どれだけ無敵だと思っているのだろうか。
信号待ちの僕の車の間をスルスルと通り抜ける。
青になっても自転車が邪魔で、動けない。
空腹の今の僕には長すぎる30分の道のり・・・。