どくんどくん2 ~あの空の向こう~
「ただいま・・飯・・食わせて~」
突然帰ってきた情けない顔した僕を見ても、いつもと変わらずいってきますのチューをしようとしてる僕の両親。
「あら??どうしたの?」
「ハル、ユキちゃんに捨てられたか?」
僕は、テーブルに置いてあった懐かしい母の味、卵焼きをほおばった。
「あ!そうそう!あんたに、ドラえもんが届いてたわよ。」
「ドラえもん??何それ?」
「さぁ、お母さんにもわからないわよ。電報だと思うけど。誰からかもわからないの。」
「僕に電報??」
「メールしようと思って、忘れてたわ。ちょうど帰ってきて良かったわ。」
僕は、自分の部屋のベッドにちょこんと座るドラえもん電報を見つけた。
誰からだろう?
心当たりがない。
頭の中で、電報の送り主を考えながら、部屋をぐるぐると歩いた。
期待と不安で、動悸が激しくなる。