どくんどくん2 ~あの空の向こう~
僕は、ドラえもんの持つ筒の中の紙をゆっくりと伸ばした。
そこに書かれてあるメッセージを目にした僕は、
転がるように階段を下り、急いで車に乗った。
ユキの学校までどうやって運転したのかも思い出せないくらい、
僕は無我夢中だった。
僕は、涙がこぼれていることも気付かず、ただユキの元へ向かった。
そこに書かれてあるメッセージ・・・
僕とユキとの4周年記念を祝う電報だった。
「ユキ!!!!!」
食堂で、ユキを見つけた僕は、ユキの腕を掴んだ。
ケンカ中だということも頭から抜けていた。
ユキの手を引っ張りながら、人気のない場所まで走った。
ユキは、何があったのかわからない表情で、僕に笑いかける。
「ハル?どうしたの??」
「ユキ・・・大変だ。僕に電報が届いたんだ・・」
僕は、両目から大粒の涙がこぼれていることに気付いた。