どくんどくん2 ~あの空の向こう~


でも、


もし・・・



別れてたら・・・




僕は高校での思い出にしがみついていることだろう。


何年たっても、

どんなに彼女ができようとも、

一生忘れたくない輝いた思い出だったろう。



「いいよな~お前は。ユキちゃんとラブラブで!!ユミちゃんに告ってたらどうなったかな?」


「後悔するくらいなら、好きだって言えば良かったんだよ。向こうも好きだったと思うけど。」


「まじ????」


勢い良く置いたコーヒーカップからコーヒーがこぼれる。


「なんとなくだけど。ユキに聞いたわけじゃないけどさ。青春時代に後悔は付き物だよ!」


僕は、時計を見る。


3時にやってくるはずのユキが待ち遠しい。



「ゆうじのライブ早く行きたいな!お前とユキちゃんの為の歌、聴きたいよ。」


ゆうじと大野君が初めて、レコード会社に持ち込んだ曲があの歌だったんだ。

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