どくんどくん2 ~あの空の向こう~
「私・・・全然知らなかった・・」
ユキが気付かないのも当然と言えば当然だった。
いつも、僕とユキを応援して助けてくれていたゆうじがユキを好きだなんて・・・。
ゆうじにとって、身近に現れた初めての女性だったのかもしれない。
ゆうじは、僕の隣にいるユキを好きになってくれたんだ。
ユキも同じことを言っていた。
「ゆうじ君が、好きになってくれたのは、ハルを好きな私・・だよね。」
ユキは、キラキラとした目でその写真を眺めていた。
素敵な笑顔をしているその写真。
いつまでも、その笑顔を失わないで・・
ゆうじの気持ちが伝わってくるようだった。