どくんどくん2 ~あの空の向こう~


「パパ~!ゆうじのお墓にお花いっぱいだよぉ!!」


「ほんとだ!!ハル!!すごいお花の数!早く来てよ~!!」



僕の手を引っ張る大事な2つの手…



僕のかけがえのない家族。


愛する愛する大事な人・・・





僕と、ユキと、悠・・・


3人で真っ青な空を見上げた。



空の青は、絵の具の青に白をたくさん入れたような水色だった。

混ざりきれていない白の絵の具が青の中で泳ぐ。




僕は、大声で空に叫んだ。




「ゆうじーーーー!!!」




お墓の周りの雑草を抜くかわいい我が子の姿を見ながら、


僕はユキの手を握った。



いつもそこにある笑顔。

いつも隣にある温もり。



僕をこれからも輝かせてくれる大事なユキと悠。




どこまでも続く限りない空のように…



僕の愛も限りなく続く。





振り向いた2つの笑顔と、空から僕を見る笑顔に僕は誓う。


永遠の愛を…





~END~








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