どくんどくん2 ~あの空の向こう~


「いらっしゃい!!ハル君。この家に来るの久しぶりよね?いつもユキのことありがとね。」


相変わらず若くてお美しいお母様。


女の子はお母さんに似るって言うから、ユキの将来も安心だ。


素敵なマダムになってくれることだろう。



「おおぉぉ!!!!ハルっぺ生きてたか?正月以来だな。」


いつもハイテンションな僕の理想の男性、水野さん。


幸せ太りって周りのみんなに言われるだけあって、確かにお腹も出てきた。


水野さんの横で笑っているのは、奥さんのみずきさん。


僕もユキも大好きで憧れているこの夫婦。



「ユキちゃん、久しぶりね。相変わらず、仲良しね。また、家にも遊びにきてね。」


みずきさんは、水野さんから僕らのこと全部聞いてるので、少し恥ずかしい。


あの温泉宿での初めてのエッチのことも・・・。


全部事細かに話したと水野さんはニヤリと笑ったっけ。


「ねぇ、みずきさん。赤ちゃんそろそろ?」



「そうね。そろそろ欲しいねって話してるんだけど本当に作るって言っちゃうと暴走するから怖くて・・・。どこにいても襲われそう!!」


「はははは!!それ言えてる!猿並みのエロですからね、水野さんは。僕もよく講習を受けましたよ。」


猿よりエロかもしれない水野さんだけど、

面白いことを言いながらも大事なことをちゃんと教えてくれる人なんだ。


「おいおい!ハルっぺ。猿ってなんだよ。お前だってエロエロ星人じゃね~か!!」



僕の首をつかんで、頭グリグリしてくる。

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