どくんどくん2 ~あの空の向こう~
♪雪が舞い降りる寒い夜
窓に映る笑顔
何度も迷い、苦しんで、見失った愛
世界に一人のあなたのぬくもり
いつも求めてた
追いかけてもつかめないその背中に何度も叫んだ
やりなおすこと
それは むずかしいことじゃない
ただ見つめて
声をきき
歌おう
あなたが去ったあの夜を
忘れない
もうどこにもいかないで
そばにいて
たった一人のあなた
ルルル~
ルルルルル~
いままで流した涙の数
超えていこう
いままでの孤独 ぬぐい去ろう
これから 失いかけた絆探して 歩き出そう
やっと見つけた安らぎの場所
ここから始めよう
この世に生まれた奇跡感じて♪
僕は抑えきれない涙がGパンに染み込むのを感じた。
隣では、お兄さんも泣いていた。
みんなの顔、見回した。
そこにいる全ての人が涙を流していた。
ゆうじと大野君の歌が、誰の為の歌であるか、みんなが理解した。
お父さんは、ただただ下を向いてハンカチで顔を抑えていた。
お母さんは台所の奥で声を殺して泣いていた。
拍手がいつまでも続いた。
初めてゆうじの歌を聞いたあの夜のように。