どくんどくん2 ~あの空の向こう~
「ハル、かっこいいね。ありがと!男らしかった!あんなハル初めて!ますます好きになっちゃった!」
予想外のユキの言葉に、緊張がほぐれた。
「ごめんな・・明日なんか言われるかもな。みんなに怖い彼氏だと思われたかな。」
「平気平気!あの人酒癖悪いってみんな言ってたから、きっと感謝してるよ!」
強く握られた手から、ユキの気持ちが伝わる。
「ハル・・久しぶりにエッチしよっか??」
僕らは、珍しくラブホへ向かった。
久しぶりのユキとの愛の時間・・・
少し、ほつれかかってた糸がきれいに元通りになった気分だった。
僕らの間にあった小さな溝も全くなくなった。
終わってすぐ、眠ってるユキの顔見てると安心感に包まれた。
一つになることによって得られる安心感もあるんだと、僕は実感した。
Hが大事だと言っていた水野さんの顔が浮かんだ。
こんなにやきもちを焼いたのは初めてだった。
自分がこんなにかっこ悪い男だって知らなかったよ。
まだまだ修行が足りない。
ユキにふさわしい男になる為には、僕はもう一皮むけなきゃな。