どくんどくん2 ~あの空の向こう~


たった2時間くらいだったけど、水野さんの隣は居心地が良かった。


自分から、『もう一軒行きませんか』って誘って、2人は急速に近づいた。

でも、その当時水野さんは遊びたい盛りで、彼女はいなかったけど女友達が多かった。


「彼女絶対いるって思って何度も聞いたんだけど、別れたところだって言うの。あとから、聞いたんだけど、私と会ったその日に飲み屋のトイレから彼女に別れ話の電話かけたんだって。」


「ええ~!?それすごい!出逢ったその日に運命感じちゃったんだろうね。」


「私はとにかく、亮ちゃんが大好きでね。独り占めしたくて仕方なかった。この人がどうなろうとも、私は付いていきたいって思った。もし、病気で寝たきりになったり、事故で車椅子になったりしても、私は絶対に愛し続けられると思えた。初めてそんな相手に出会ったの。」



「すごいや・・。僕とユキも特別だって思ってたけど、水野さんのみずきさんの愛ってすげ~や。水野さんは、みずきさんに出会うために生まれてきたんだね。」
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