どくんどくん2 ~あの空の向こう~
お父さんの反省は僕にも伝わってきたし、本当に努力しているのは見ていてわかった。

でも、それでも自分の弱さに負けたんだ。

ショックの大きかったお母さんとユキだったが、見捨てないと決めた以上もう一度信じて応援することに決めた。

もうすぐ施設から出られるというお父さんからの手紙を、ユキが嬉しそうに見せてくれた。

その時の、ユキの目の輝きとこみ上げてくる涙は、僕には計り知れないほどのユキとお父さんとの間の絆が感じられた。


今度こそ・・・!!!


僕も心から祈る。



僕に幸せをくれた天使に、

どうか神様・・・

たくさんの流れ星を降らせてください。



ユキが心から笑える日が一日でも早く訪れますよう・・・お願いします。


「・・・ハル・・・」


寝言か。


寝言で自分の名前を呼ばれること程喜ばしい事はない。


遠い意識の向こうでも、僕を必要としてくれているということだ。

どんな夢を見てるのかな?



僕も、眠くなってきた。

この狭い部屋で、2人で甘い夢でも見るとするか・・。

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