加納欄の接触 シリーズ17
あたしを、食事に行かせないための口実ですね(^_-)-☆


たくさん仕事して、夕食に行けないようにするってことですね?!


わっかりました(^^ゞ


「はい。仕事が終わったらいいですよ」

あたしは、園田さんに答えた。

「わかりました。場所は後でお伝えします」

園田さんは、にこやかに、苫利先輩と南署を出て行った。

「んもう。先輩ってば」

あたしは、大山先輩を小突いた。

「なんだよ」

「ヤキモチ焼いちゃってぇ」


いいんですよ(^_^)


照れなくたって。


「何言ってんだ」

と、頭をコツンと、叩かれたけど、痛くはなかった。

そして、大山先輩と、聞き込みに行き、1度署に戻ると、机に”7時に迎えに行くので、署で待っていて下さい”と、メモが、貼ってあった。

「7時ねぇ」

後ろから、大山先輩が、メモを除き込んだ。

「ちょっ!先輩」


なに除いてるんですかぁ。


やっぱり、気になってるくせにぃ(>_<)


大丈夫ですよ。


美味しいご飯食べるだけですから。


「欄、環七署に行くぞ」

「はぁい」

今日の仕事は、やたらいろんな署に出向いていた。

でも、大山先輩1人で行って、あたしは、車でお留守番だった。

戻って来た大山先輩は、特に何も報告もなく、無言で車の運転をはじめ、また違う署へ向かうのだ。

「あの、大山先輩?何をしてるんですか?」

「…………」

大山先輩は、答えてはくれなかった。

大山先輩は、たまにこういう行動を起こす。

あたしに何にも話してくれない。

それが、辛い時がある。

「さぞかし大変なお仕事なんでしょうねぇ」

嫌味のひとつでも言ってやりたくなる。

大山先輩は、突然車を急停止させた。

シートベルトを外し、あたしの前に覆い被さると、あたしの唇をふさいだ。


ちょっ(>_<)!!!


「んん~っっっ!」

あたしの指の間に自分の指を絡めてくる。

やっと、キスから解放され、大山先輩に、無言で見つめられた。

あたしは、大山先輩の眼力に負け、思惑目線を外した。


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