S兄彼氏。
お見舞い計画
<愛理、悪ぃんだけど、俺風邪ひいてさー。
今日休むから、担任に言っといてくんね?>
―――朝。
学校について早々届いた、嬉しくないメール。
「そんなぁ・・・。」
ポツリと呟いて、肩を落とした。
「まぁまぁ♪ 落ちるなっ!
・・・ったく、愛理ったら素直で・・・可愛いっ♪」
「うー・・・ 唯ぃー・・・」
ここぞとばかりに、からかってくる唯。
「やっぱ恋すると変わるねー♪」
「・・・だってぇ」
「あ! じゃあさ」
唯が突然、何か思いついたかのように声を響かせた。
「お見舞いにでも行っちゃえば?」
「・・・へっ??」