S兄彼氏。
弱虫の忘れ物
「さて! 帰りますかぁ」
大声で言いながら、ローファーに足を入れる唯。
「んー、今何時ぃ・・・?」
時間を確認するために、携帯を取り出そうとしたところ・・・
あれ? ない。
教室に忘れてきちゃったかな。
「唯、ちょっと待ってて! 携帯取ってくる!」
「はいよー☆」
その場に荷物を置いて、早足で教室にむかう。
パタパタパタ・・・
一段飛ばしで階段を駆け上がると、明かりの点いた教室が見えた。
まだ誰かいるのかなぁ?
もし何かの邪魔になったら悪いと思い、後ろのドアからそーっと様子を窺ってみる。
「キャハハハっ! 健、真面目に書いてよぉー」
「うるせーなあ! これは俺ん中では真面目な方なんだよ!」
えっ・・・。
教室の中には、日直の春香と金指くんが2人きり。
しかも・・・1つの机に、向かい合って座って日誌を書いている。
かなり楽しそうに・・・。
春香は、女子の中ではぶりっこで有名。
今も相変わらず・・・トーンの高い声で喋ってる。
ズキン・・・。
なんか、やだぁー。
その時再び聞こえてきた、耳に響く春香の声。
「・・・ねぇー? 健さぁ、いつも愛理といるじゃん?」
「はぁ? んな訳ねーし」
「どう思ってるの? 愛理の事、好きなのぉ?」
・・・え。
高鳴る鼓動。
何でそんな事聞くの・・・?
それでも、何だか答えを聞くのが怖くて・・・
一旦、教室を離れた。
大声で言いながら、ローファーに足を入れる唯。
「んー、今何時ぃ・・・?」
時間を確認するために、携帯を取り出そうとしたところ・・・
あれ? ない。
教室に忘れてきちゃったかな。
「唯、ちょっと待ってて! 携帯取ってくる!」
「はいよー☆」
その場に荷物を置いて、早足で教室にむかう。
パタパタパタ・・・
一段飛ばしで階段を駆け上がると、明かりの点いた教室が見えた。
まだ誰かいるのかなぁ?
もし何かの邪魔になったら悪いと思い、後ろのドアからそーっと様子を窺ってみる。
「キャハハハっ! 健、真面目に書いてよぉー」
「うるせーなあ! これは俺ん中では真面目な方なんだよ!」
えっ・・・。
教室の中には、日直の春香と金指くんが2人きり。
しかも・・・1つの机に、向かい合って座って日誌を書いている。
かなり楽しそうに・・・。
春香は、女子の中ではぶりっこで有名。
今も相変わらず・・・トーンの高い声で喋ってる。
ズキン・・・。
なんか、やだぁー。
その時再び聞こえてきた、耳に響く春香の声。
「・・・ねぇー? 健さぁ、いつも愛理といるじゃん?」
「はぁ? んな訳ねーし」
「どう思ってるの? 愛理の事、好きなのぉ?」
・・・え。
高鳴る鼓動。
何でそんな事聞くの・・・?
それでも、何だか答えを聞くのが怖くて・・・
一旦、教室を離れた。