S兄彼氏。
「あーぁ・・・」
「ね? 行くに行けなくて・・・」
唯と2人でこっそり教室を覗く。
「やーだぁ、健ってばぁ♪」
「冗談だっつの!」
相変わらずな2人。
あたしは、どのタイミングで取りに行けばいいの・・・。
「はあぁー・・・」
楽しそうな2人から目を逸らし、うつむいて軽く溜め息をつく。
その時、教室が静かになった。
「?」
息を殺して、再び覗く。
「・・・ねぇ、健ー?」
小さい声でそう言った春香が、今まで以上に金指くんに近づいた。
むぅー・・・。
何か、やだぁ・・・
「あ? 何だよ? ってか近い」
金指くんが、少し下がって春香から離れた。
少しだけ、ホッとした・・・。
「えぇー、いいじゃぁん」
春香のぶりっこは相変わらず。
「・・・誰もいないんだしぃ」
「は?! おい、お前・・・」
春香の手が、金指くんの頬に触れる。
「・・・ね?」
春香が、上目遣いで微笑んだ。
ズキン・・・
ズキンっ・・・。
胸が、痛い・・・。
やめて・・・
触らないで・・・
「・・・ぅ」
突然、涙が溢れてきた。
あたしには絶対できない事をしてる春香が、何となく憎くて・・・そして、なぜか悔しかった。
もお、見てられない・・・。
何であたしがこんなに苦しいの?
分からない・・・
分からないよ・・・
「・・・健? あたしねぇ・・・」
更にトーンの上がった春香の声。
この先に続く言葉は、何となく予想できる・・・。
やだぁっ・・・!
「ね? 行くに行けなくて・・・」
唯と2人でこっそり教室を覗く。
「やーだぁ、健ってばぁ♪」
「冗談だっつの!」
相変わらずな2人。
あたしは、どのタイミングで取りに行けばいいの・・・。
「はあぁー・・・」
楽しそうな2人から目を逸らし、うつむいて軽く溜め息をつく。
その時、教室が静かになった。
「?」
息を殺して、再び覗く。
「・・・ねぇ、健ー?」
小さい声でそう言った春香が、今まで以上に金指くんに近づいた。
むぅー・・・。
何か、やだぁ・・・
「あ? 何だよ? ってか近い」
金指くんが、少し下がって春香から離れた。
少しだけ、ホッとした・・・。
「えぇー、いいじゃぁん」
春香のぶりっこは相変わらず。
「・・・誰もいないんだしぃ」
「は?! おい、お前・・・」
春香の手が、金指くんの頬に触れる。
「・・・ね?」
春香が、上目遣いで微笑んだ。
ズキン・・・
ズキンっ・・・。
胸が、痛い・・・。
やめて・・・
触らないで・・・
「・・・ぅ」
突然、涙が溢れてきた。
あたしには絶対できない事をしてる春香が、何となく憎くて・・・そして、なぜか悔しかった。
もお、見てられない・・・。
何であたしがこんなに苦しいの?
分からない・・・
分からないよ・・・
「・・・健? あたしねぇ・・・」
更にトーンの上がった春香の声。
この先に続く言葉は、何となく予想できる・・・。
やだぁっ・・・!