S兄彼氏。
パっと顔を上げると、お母さんと視線が絡まった。
お母さんの眼差しは・・・いつになく、真剣だった。
反射的に身を構える。
「愛理には、双子のお兄ちゃんがいるの」
カシャンっ!
「・・・っあ」
心ここにあらず。
まさに今のあたしのこと。
さっきから、何をしてても上の空で・・・。
勉強しようとしても手につかず、この通りシャーペンを落としたり・・・の繰り返し。
“だから、4人で暮らす事になるの―・・・”
「そんな事急に言われてもぉ・・・」
お母さんによると、もう4人で暮らす計画は進んでるらしい。
お兄ちゃんとお父さんは今まで2人暮らしをしてきてて、最近近くに引っ越して来たんだとか・・・。
「そこまで進んでて、嫌とも言えないじゃーん・・・」
別にね、嫌じゃないんだ。
ただ・・・不安で。
16年間続いてた2人家族が、突然4人になるなんて・・・
“一緒に暮らすのはまだ先になると思うから、心の整理つけておいてね―・・・”
そうは言われても・・・。
未だに、心のモヤモヤは消えない。
一気に圧し掛かってきた不安は、どこにぶつければいい?
あたしには、分からないよ・・・。
考えに考えた頃には、心も体も疲れきっていて・・・
あたしは、まるで現実逃避するかのように、深い眠りについた。
お母さんの眼差しは・・・いつになく、真剣だった。
反射的に身を構える。
「愛理には、双子のお兄ちゃんがいるの」
カシャンっ!
「・・・っあ」
心ここにあらず。
まさに今のあたしのこと。
さっきから、何をしてても上の空で・・・。
勉強しようとしても手につかず、この通りシャーペンを落としたり・・・の繰り返し。
“だから、4人で暮らす事になるの―・・・”
「そんな事急に言われてもぉ・・・」
お母さんによると、もう4人で暮らす計画は進んでるらしい。
お兄ちゃんとお父さんは今まで2人暮らしをしてきてて、最近近くに引っ越して来たんだとか・・・。
「そこまで進んでて、嫌とも言えないじゃーん・・・」
別にね、嫌じゃないんだ。
ただ・・・不安で。
16年間続いてた2人家族が、突然4人になるなんて・・・
“一緒に暮らすのはまだ先になると思うから、心の整理つけておいてね―・・・”
そうは言われても・・・。
未だに、心のモヤモヤは消えない。
一気に圧し掛かってきた不安は、どこにぶつければいい?
あたしには、分からないよ・・・。
考えに考えた頃には、心も体も疲れきっていて・・・
あたしは、まるで現実逃避するかのように、深い眠りについた。