ヒミツの梓ちゃん
失敗
「おはよ~」

「・・・」

「真弘?おはよう」

「・・・あのさぁ」

「ん?」

「お前昨日の夜どこ行ってた?」

「・・・え?」

「俺昨日、見たんだよ」


真弘は昨日の夜コンビニに行った帰り道、私と知らない男が歩いてたのを見たらしい


・・・それって彪と帰ったことだよね?

どうしよう・・・帰ったのは事実だし・・・

でも何にもないんだから、別に大丈夫だよね?


「あ、あのね?実はね・・・」

「いいよ。いつも俺と帰らないのも、あいつと会ってたからだろ?」

「え?違うよ。だから聞いて?」

「だから、もういいって。マジうざい」


え・・・うざいって私だよね・・・

違うのに。本当は真弘のこと大好きなのに



その後も何度か真弘に話しかけようとしたのに、徹底的に無視された・・・

それに周りからの視線も痛いよ・・・


私は放課後に真弘を追いかけてでも話しかけようと心に決めた




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