Turning Star
「はー、……それにしても、朝から低血圧ね。」


藍は、私が朝ご飯を食べる様子を見つめながら、
微かに苦笑している。
だって、朝は眠いものなの、仕方ないでしょうが。



























「低血圧なのは、仕方ないよ。」



「全身に回るべき栄養が、全部、本に注がれているの?」




彼女が、悪戯っぽく微笑む。










「ちっ、違うってば!
 …………いや、それもあるかもしれないけど。
 ……じゃなくて!
 私が最近眠れないの、知っているでしょ?」


「あぁ、アレね。
 どうしてなのかしらね?
 ここ数日、ずっとなんだよね?
 身体が持たないかもしれないわよ。」
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