Turning Star
そして、私達は、恵の能力の1つ、瞬間移動によって、外へと出た。
昼休みに外で遊んでいた生徒達が、ある子は動揺し、また別の子は、
何が起こっているのかも理解できていないようで、とにかく、大混乱に陥っていた。





















「皆を助けたいのはやまやまだけど、……とりあえずは、元凶を何とかしないと、ね。」



私は、ポツリと呟き、空を見上げた。
空中に見える、数人の人影。
あの人達が、おそらく襲撃者なのだろう。




































……と、不意に、そのうちの一人が降りてきた。
途端、私の身体は、ガクガクと震え出した。
まるで、見えない何かに恐怖するように。
音もなく綺麗に着地し、ゆっくりと此方に向き直った彼は、
…………カトリーヌだった。
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