Turning Star
「さて、……僕が、闇薔薇の長、カトリーヌだけど、
 ……今日、ここへ来たのは、愚者を誘拐するため。
 これだけ言えば、満足かい?
 ……藍と恵には接触したけど、君は、まだだったからね。」


どうやら、隼人に向かって言っているようだ。
その言葉に、隼人はフッと笑い、挑発的な口調で言った。





















「あぁ、十分だ。
 それじゃあ、……お祭りといこうか?」



そう言うと同時、隼人の髪の色が、黒から白銀へと変わった。
そして、髪の長さも大分長くなった。
ストレートの白銀の髪は、光に当たらずとも、キラキラと輝いていた。
彼の姿は、とても美しく、神々しかった。



























……と同時、上空から無数のカードが舞い降りてきた。
そして、主に忠誠を誓うように、彼の周りを円状に囲み、跪いた。
それを確認して、隼人は、瞼を閉じた。
すると、彼の身体から、強い気が溢れ出てくるのを感じた。
そして、瞼をゆっくりと開け、妖艶に微笑んだ。
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