Turning Star
「浮遊術、……か。
 だが、この風の剣は、そんな安っぽい使い捨てじゃねえよ。」



その言葉通り、ブーメランは空中で旋回し、再びカトリーヌに襲いかかる。
カトリーヌは、フッと笑い、またもや直前で避けた。
そして、挑発するように言う。































「まさか、……この程度とか言わないよね?
 それとも、……こっちの手を少しくらい見せないと、心変わりしてくれないかな?」


嘲笑を浮かべながら、ふぅと溜息をつく。
そして、次の瞬間、ブーメランがクルクルと空中で旋回し、
あろう事か、此方へ向かってきた。






















「「「なっ……。」」」



私達は、息を呑んだ。
カードを所持している本人は、もはや、状況が理解出来ていないようだった。

























「……っ!?」


……と同時に、私は、強烈な頭痛に襲われた。
思わず、その場に崩れ落ちる。
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