Turning Star
「召喚の疲れが響いているようだね。
 ……具合はどうだい?」


気遣うように、声がかけられた。
この声、……聞き覚えがあるような気がした。
そうだ、この声は確か、……あの時の……。
いや、それよりも、もっと気になる事がある。























「貴方は、……誰……?」


私の疑問に、彼は一瞬キョトンとした表情を見せたが、
少し考え込んだ後、何事かを納得したようで、ゆっくりと口を開いた。




















「あぁ、君には、自己紹介がまだだったね。
 僕の名前は、カトリーヌ。
 で、僕も聞きそびれていたよ。
 ……君の名前は?」



「私は、……麗。
 波宮麗よ、…………それで、貴方は、一体何者なの?」
< 118 / 169 >

この作品をシェア

pagetop