Turning Star
「ねぇ、カトリーヌ、……貴方の目的は何なの?」
「んー、そうだね、……目的って言っても、かなり抽象的になるけど、
あえて言うならば、……麗は、天候の能力の禁忌について、何か知っているかい?」
天候の能力、その正体は全く分からないけれど、……私の想像では、
その名の通り、天候を自在に操る能力だと思う。
雨を降らせたり、逆に、雲一つない晴天にしたり、時には、
雪を降らせる事も出来るかもしれない。
でも、学園にも、確かそんな能力を持った人はいなかったはず。
だから、詳しい事は、私にも全く分からない。
「そもそも、天候の能力自体、謎が多いと思うのだけど……。」
仕方なく、私は思った事を口にした。
すると、彼は、やっぱりと言わんばかりに、苦笑した。
「天候の能力の禁忌、それは、……太陽の封印、だよ。
……と言っても、別に、太陽が昇らなくなるわけじゃない。
ただ、……雲に隠れて見えなくなるだけ。
でも、それによって、世界に光は灯らなくなる。」
「何で、……そんな事をするの?」
「……僕達は、太陽の光がとても苦手だからさ。
とはいえ、いつまでも、こんな所に引きこもっているのも、
僕としては酷く退屈なわけで、……それに、僕達は、もうすぐ飢えの時期を
迎えるから。」
そう言って、カトリーヌは、クスリと笑った。
その微笑みが、この上なく不気味に感じられた。
まるで、不吉を予感させるかのように。
「んー、そうだね、……目的って言っても、かなり抽象的になるけど、
あえて言うならば、……麗は、天候の能力の禁忌について、何か知っているかい?」
天候の能力、その正体は全く分からないけれど、……私の想像では、
その名の通り、天候を自在に操る能力だと思う。
雨を降らせたり、逆に、雲一つない晴天にしたり、時には、
雪を降らせる事も出来るかもしれない。
でも、学園にも、確かそんな能力を持った人はいなかったはず。
だから、詳しい事は、私にも全く分からない。
「そもそも、天候の能力自体、謎が多いと思うのだけど……。」
仕方なく、私は思った事を口にした。
すると、彼は、やっぱりと言わんばかりに、苦笑した。
「天候の能力の禁忌、それは、……太陽の封印、だよ。
……と言っても、別に、太陽が昇らなくなるわけじゃない。
ただ、……雲に隠れて見えなくなるだけ。
でも、それによって、世界に光は灯らなくなる。」
「何で、……そんな事をするの?」
「……僕達は、太陽の光がとても苦手だからさ。
とはいえ、いつまでも、こんな所に引きこもっているのも、
僕としては酷く退屈なわけで、……それに、僕達は、もうすぐ飢えの時期を
迎えるから。」
そう言って、カトリーヌは、クスリと笑った。
その微笑みが、この上なく不気味に感じられた。
まるで、不吉を予感させるかのように。