Turning Star
「……貴方が欲しかったものって?」
「それは、…………光、だよ。」
その言葉を聞いて、私は、明らかな矛盾に気付いた。
「……ちょっと待って。
貴方、さっき、目的は光の封印だ、って、……そう言ったわよね?」
「あぁ、……言ったよ。」
「だったら、その求めるものを何故封印しようとするの?
貴方は、光が欲しいわけじゃないの?」
そう言うと、カトリーヌは、フッと寂しげに微笑んだ。
その微笑みが、私にはとても辛そうに感じられた。
「僕達は、……光を求めてはならないから。
欲しがっても良いけど、求めてはいけない。
闇薔薇一族に流れる血は、……光を嫌うから。
心ではそう思っていても、身体は、それと真逆の事をする。
……僕だって皮肉だと思うよ、だって、自分の意志に反して何かをするって、
とても苦しい事だから。
それでも、僕達が生きていくには、それしか残されていないから。
だからね、別に、僕は愚者、……いや、麗が嫌いなわけじゃない。
確か、前にも誰かに言った気がするけど、……君に対して私怨があるとかじゃない。
闇を求める事が、……僕達の生きる道だから。
僕達の中に流れる血が、そうするように、何度も何度も命令してくるから。」
そう言って、彼は、悲しげに目を伏せた。
「それは、…………光、だよ。」
その言葉を聞いて、私は、明らかな矛盾に気付いた。
「……ちょっと待って。
貴方、さっき、目的は光の封印だ、って、……そう言ったわよね?」
「あぁ、……言ったよ。」
「だったら、その求めるものを何故封印しようとするの?
貴方は、光が欲しいわけじゃないの?」
そう言うと、カトリーヌは、フッと寂しげに微笑んだ。
その微笑みが、私にはとても辛そうに感じられた。
「僕達は、……光を求めてはならないから。
欲しがっても良いけど、求めてはいけない。
闇薔薇一族に流れる血は、……光を嫌うから。
心ではそう思っていても、身体は、それと真逆の事をする。
……僕だって皮肉だと思うよ、だって、自分の意志に反して何かをするって、
とても苦しい事だから。
それでも、僕達が生きていくには、それしか残されていないから。
だからね、別に、僕は愚者、……いや、麗が嫌いなわけじゃない。
確か、前にも誰かに言った気がするけど、……君に対して私怨があるとかじゃない。
闇を求める事が、……僕達の生きる道だから。
僕達の中に流れる血が、そうするように、何度も何度も命令してくるから。」
そう言って、彼は、悲しげに目を伏せた。