Turning Star
「あぁ、彼等は、今、……この世界にはいない。
 この世界とは隔絶された、闇の都ラグナロクにいる。」


「……あの、この世界にいないという事は、助けに行くのは……。」




私は、躊躇いがちに呟いた。
だが、それは、どうやら私の杞優のようだった。
























「あぁ、それに関しては、何の問題もない。
 この学園の倉庫に仕舞われている、古びた大鏡が、
 ラグナロクへと繋がる扉の役目をはたしている。
 だから、助けに行く事は出来る。
 だが、その後は、……君達次第だ。」



「それは、……どういう事ですか?」





黙って話を聞いていた隼人が、不意に口を開いた。
その瞳は、決意を秘めたように、キラリと輝いていた。
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