Turning Star
「っ…………。」


藍の悲鳴が零れる。
表情は、見るからに苦しそうだった。
向こうは、この状況を楽しんでいるのだから、あっさりと殺したりはしないだろう。
だが、このままでは、藍の身が危ない。



























俺は、自分がどうするべきかを考えた。
そうだ、……俺には、カードがある。
藍でも召喚が出来るくらいの、水にまつわる、うってつけのカードがある。
俺は、とあるカードを取り出した。































「藍、このカードを触媒にして、水の巫女エリーナを召喚しろ。」


そう言って、藍の目の前にカードを差し出した。
そのカードは、……カップのエース。
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