Turning Star
「ふぅ、……形勢逆転、ね。」
藍は、不敵に微笑んだ。
正直、こんな表情の藍は見た事がなかったから、貴重とも言える。
真面目か慌てているか、冷静か、仄かな笑みを見せるか、その中のどれかだから。
「言の葉は、きちんとした構成だった。
それでも、触媒は、……水とは何の関係もない、1枚のカード。
だから、……私は、負けやしないわ。
美しき紅蓮の炎よ、我のために踊り狂え。
そのために、私は、呪いの歌を捧げましょう。
……飛炎流最終奥義、炎舞。」
そう言うと同時、ティナの身体から、莫大な炎のエネルギーが溢れ出た。
まだ粒子の状態だが、炎となれば、間違いなく、この広大な森を焼き尽くす。
それこそ、距離を取っていなければ、一瞬で熱死してしまいそうなほどだ。
そして、ティナはというと、先程までとは打って変わって、本能的に危険を感じるような
不気味な声で、何やら歌い始めた。
その内容は分からないが、その声は、強烈な禍々しさを醸し出していた。
「……炎舞を止めるには、此方も最終手段に出るしかありません。
藍様、少々御身体に負担がかかりますが、……死ぬ事はありませんので、
暫し我慢してくださいませ。」
藍は、不敵に微笑んだ。
正直、こんな表情の藍は見た事がなかったから、貴重とも言える。
真面目か慌てているか、冷静か、仄かな笑みを見せるか、その中のどれかだから。
「言の葉は、きちんとした構成だった。
それでも、触媒は、……水とは何の関係もない、1枚のカード。
だから、……私は、負けやしないわ。
美しき紅蓮の炎よ、我のために踊り狂え。
そのために、私は、呪いの歌を捧げましょう。
……飛炎流最終奥義、炎舞。」
そう言うと同時、ティナの身体から、莫大な炎のエネルギーが溢れ出た。
まだ粒子の状態だが、炎となれば、間違いなく、この広大な森を焼き尽くす。
それこそ、距離を取っていなければ、一瞬で熱死してしまいそうなほどだ。
そして、ティナはというと、先程までとは打って変わって、本能的に危険を感じるような
不気味な声で、何やら歌い始めた。
その内容は分からないが、その声は、強烈な禍々しさを醸し出していた。
「……炎舞を止めるには、此方も最終手段に出るしかありません。
藍様、少々御身体に負担がかかりますが、……死ぬ事はありませんので、
暫し我慢してくださいませ。」