Turning Star
「氷姫アイザ、彼の者に制裁を。」


私は、そう言って、カトリーヌを指差した。






















「そうね。
 今まで封じられてきた分、丁重にお返しして差し上げましょう。
 まぁ、でも、……殺すのは禁じられているから、手加減はしてあげるわよ。」


アイザは、そう言うと、カトリーヌの足元を指した。
すると、瞬く間に、氷が生み出され、動きを封じようとする。
……だが、呆気なくやられるカトリーヌでもなかった。



























「僕だって、……そう簡単に殺されるつもりはないよ。」


彼は、能力の一つ、浮遊を使ったのだ。
そして、空中から、アイザを真っ直ぐに見つめる。
絡み合った視線、カトリーヌの眼力が送り込まれる。
それは、勿論洗脳のためだ。
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