Turning Star

隠者の切り札

~藍side~











「麗……?」


麗の様子がおかしい事に気付き、声をかけてみる。
瞳は、確かにそこにいたけど、何だか、……本人とは別の意識が支配している、
そんな気がしたから。






















「あら、藍。
 やっと来てくれたのね、……会いたかったわよ。
 この数日、私が一体どんな気持ちでいたか……。」



感慨深げに、ふぅと息をつく麗は、一見しただけだといつも通りに見えたけど、
どこか妖しい光を宿していた。
< 159 / 169 >

この作品をシェア

pagetop