Turning Star
1日30人を占うつもりだったから、あと1人。
さっきの子が29人目だ。












「次の方、どうぞ。」


俺は、よく通るテノールの声で、教室の前にいる人に
語りかけた。
ただし、事務的な口調は崩さずに。


























「失礼、します……。」



おずおずと教室に入ってきたのは、またしても女の子だった。

























今日は、収穫なしか?
そう思いながらも、俺は、彼女に、前の椅子に座るように言った。
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