Turning Star
「あれ?
 今日は、何か珍しいカードでも引いたの?
 …………って、これは、また、何というか、……。」




それまで一つしかなかった気配が、一つ増えた。
今占いをしている少年隼人の数少ない、友達と言える友達、
もとい、この学園の理事長の息子、恵がやってきたからだ。






























「あぁ、不吉なのは見たら分かる。
 今から、解決策を占う所だ。」



「隼人の占いは、絶対、だからね。
 君の示すカードが、僕達の道標。
 そう言っても過言じゃないでしょう?」


「そうかもしれないから、少し黙っていてくれ。
 ……集中させてくれないと、困る。」




つまらないなぁ、と言いながらも、
言われた通りにする。
それは、彼の実力を知っているから。
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