Turning Star
「それでは、まず、お名前を教えてください。」


制服のラインの色を見た限り、3年だろう。
つまりは、先輩という事になるか。
3年というのは珍しいな、と思いながら、
俺は、目の前の女の子を安心させるように微笑んだ。





















「……波宮麗、といいます。」



「分かりました。
 それでは、麗さん、早速ですが、「あの、自分の能力を知りたいのは
 勿論なのですが、それよりも、相談があるの。」
 …………相談、ですか?
 ふむ、何でしょうか?
 どうぞ、話してみてください。」




相談、という、今までの子からは聞いた事のない言葉に、
俺は惹かれた。
だから、聞いてみようと思った。






























「実は、私、……ここ数日の間、ずっと眠れないのよね。」



「眠れない?
 それは、どういう事ですか?」



急に口調を変えた彼女に驚きつつも、俺は、続きを促した。
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