Turning Star
「……そう……。
 一通りは理解出来たわ。
 だけど、この事を、麗に話しても良いのかしら?」



「あぁ、構わない。
 いずれにせよ、俺の占う運命は、1週間以内に現実となる。
 占ったのが昨日の夜だから、タイムリミットまでには、
 ある程度は話しておいてほしい。」



「そうだよー。
 この人の占い、怖すぎるからね。
 どんな運命も言い当てちゃうんだから。」



「正確に言うと、俺の能力とカードが共鳴しているだけだ。」



「今は、どっちでも良い話でしょうが。」

























「まぁ、……分かったわ。
 隼人がSSクラスで、恵がSクラスね。
 また、何か進展があったら連絡するわ。
 そちらも同じ事よ。
 ……それじゃあ、現実を受け入れるために時間が欲しいから、
 私達は、これでお暇するわね。
 では、…………御機嫌よう。」



桜田さんは、水の膜を作り出し、自身と彼女を覆った。
そして、彼女がパチンと指を鳴らすと、水の膜が弾け、
二人の姿はその場から消えた。























「反則だろ、あんなのは。」


「そうだね……。
 水を使う事に関しては、彼女には敵わないよ。
 水を作り出すのに時間がかかるだけであって、
 攻撃も守備も移動も、オールマイティーだもんね。」


「出来れば、彼女も仲間に引き入れたい所だな。」


「でも、波宮さんが参加するなら、彼女もついてくると思うよ?」


「あぁ、…………そうだな。」



そして、俺達の姿も、次の瞬間その場から消えた。
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