Turning Star
あの子は、突然編入してきて、私と同室になった。
最初は、ただの変わった子だと思っていた。
暗いイメージはなかったけど、あまり喋らなくて、
無心で本ばかり読んでいた。
でも、ある日、私は、彼女に声をかけてみた。
「その本、面白いの?」
そしたら、あの子は、瞳をキラキラさせて、
「この本、とっても面白いよ。
桜田さんも読んでみなよ。
あっ、私、読み終わったら貸してあげるね。」
そう言って、綺麗に微笑んだ。
今でも、あの時の微笑みは忘れられない。
それから、私達は、少しずつ仲良くなった。
最初は、本の事ばかり話していたけど、
話の幅は広がり、私には少々難しい話もあったけれど、
それでも楽しかった。
やがて、「おはよう。」「ただいま。」「おかえり。」「おやすみ。」
そんな言葉もポツリポツリと紡がれるようになった。
そんなあの子を、私は微笑ましく思いながら、見守っていた。
最初は、ただの変わった子だと思っていた。
暗いイメージはなかったけど、あまり喋らなくて、
無心で本ばかり読んでいた。
でも、ある日、私は、彼女に声をかけてみた。
「その本、面白いの?」
そしたら、あの子は、瞳をキラキラさせて、
「この本、とっても面白いよ。
桜田さんも読んでみなよ。
あっ、私、読み終わったら貸してあげるね。」
そう言って、綺麗に微笑んだ。
今でも、あの時の微笑みは忘れられない。
それから、私達は、少しずつ仲良くなった。
最初は、本の事ばかり話していたけど、
話の幅は広がり、私には少々難しい話もあったけれど、
それでも楽しかった。
やがて、「おはよう。」「ただいま。」「おかえり。」「おやすみ。」
そんな言葉もポツリポツリと紡がれるようになった。
そんなあの子を、私は微笑ましく思いながら、見守っていた。