Turning Star
「僕達の理想郷を創るのに、あの学園は邪魔でしかない。」




「……はっ、その通りでございます。
 預言者に水の創造者、そして、……忌まわしき能力を持つ、愚者。
 彼らの命を奪わない事には、貴方様の願いは叶えられないのです。」




「愚者が目覚める前に、事を起こそう。
 まだ妨害が効いているみたいだから、そこまで焦らなくても良いけど。
 急いては事をし損じる、って言うし。
 だけど、あまり時間はないと思ってね?
 ……とはいえ、僕は、割と平和主義者だからね。
 命を奪うと言うならば、僕はそれを止めるよ。
 愚者を封印するために、一時的に、能力を奪っておけば良い。
 お前なら、それが出来るだろう?
 能力の封印者、闇霧こと、……ディアナ……。」





「はっ、仰せのままに、……カトリーヌ様。」
 






























ここは、深き森の中にある古びた屋敷。
そして、僕達闇薔薇の、唯一残された生きる場所。
ここから、全てが始まる。
ここで、全てが終わる。
愚者如きに、僕達の運命を変えさせはしない。
預言者であろうとも、この運命を変える術なんてない。
あるのは、ただ、絶望だけ。
さぁ、闇の中へ堕ちておいでよ。
僕達は、いつでも待っているからさ。

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