Turning Star
「あんた、……本当にそう思っているのね……。」




能力を使ったのか、藍は、確信めいた口調でそう言った。
その言葉には、何の感情も込められていなくて、
酷く冷たかった。
まるで、鋭利な刃物を首元に突きつけるかのように、
その無感情な言葉は、私の心を深く抉った。
でも、…………そうだよ。
だって、私は、人には無関心だから。
肝心なのは、私の思い描く言葉達。
優しさは、甘んじて受け入れる。
厳しさは、嫌だから聞かないフリ。
私は、藍が思っているほど、綺麗な人間じゃないよ。

































内心自嘲していると、藍は、不意に立ち上がり、
つかつかと私の方へ歩み寄ってきた。
そして、頬に強烈な平手打ち。















バシッ!













「麗、……ふざけんのも大概にしなさいよ……。」
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