Turning Star
「どうして、……私の事を……?」



何故初めて出会ったのに知っているのか、
それを疑問に思ったのか、藍が問いかける。






















「召喚する者とされる者は、意思や記憶を共有できるのです。
 彼女の記憶の中には、貴方の存在が色濃くありますから、ね。
 こう言えば、分かりますか?」



「ありがとう。
 そういう事だったのね。」






藍は、納得した様子だ。




























「……そういえば、ノアール、貴方はどこから召喚されたの?」



「……失礼ですが、麗様、ご存じではないのですか?」



「今は、ただ言葉が浮かんできただけだから……。」





本当に、触媒の事なんて、全く気にも留めていなかった。
思わず、苦笑してしまう。
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