Turning Star
「麗、……あんた、……遂に目覚めたのね。」



「……そうね。
 本当の意味で、私は目覚めたのかもしれないわ。
 だって、ちゃんとコントロールが出来るもの。」



「本当に、良かったわ。
 …………と、こうしちゃいられないわね。
 さぁ、そろそろ出ないと、遅刻してしまうわ。
 麗、……行きましょう。」













その声で、私達は、急ピッチで準備を再開した。
時計を見れば、あと5分。
相当頑張らないと、間に合いそうもない。





























そう思いながらも、チラリと横目で窺う。
明るく振る舞ってはいるが、所詮は強がりだ。
だから、その強がりを崩させないためにも、
私は、強くならなきゃいけない。
そう、心に誓いながら。
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